「難民をコンテナ施設に拘束」 ハンガリー議会が可決

ハンガリー議会は7日、難民認定申請者を輸送用コンテナでつくられた施設に拘束することを認める法案を賛成多数で可決しました。AP通信が伝えました。オルバン首相は、トランプ米政権のイスラム圏からの入国規制を支持し、これまでも国境フェンスを設置し、移民や難民の流入を阻止してきました。新たな措置には国連や人権団体から抗議の声が上がっています。


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(写真:AFP/TTXVN)

ハンガリーは、中東などから西欧を目指しバルカン半島を北上する移民や難民が欧州に入る玄関口となっています。新たな法律により、全ての難民認定申請者は審査結果が出るまで、新設される2カ所のコンテナ施設に収容されます。

また同国に滞在する法的権利を証明できない移民は、警察が南隣のセルビアに強制退去させることができるようになります。従来は、セルビア国境から八キロ以内で見つかった移民だけを強制退去させていました。

オルバン氏は移民や難民をハンガリーを攻撃する「テロリストのトロイの木馬」と敵視し、2015年に502人、16年には425人の難民しか認めていません。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は七日、新法について「国際法や欧州連合(EU)法違反であり、すでに大きな苦しみを受けている(難民認定申請の)女性や子どもたちに体力的、心理的に悪影響をおよぼす」と懸念する声明を出しました。

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